QtとGPLにまつわるライセンスについて一考

 ちょっとした考え事をチラシの裏的に書きつづってみる。
 バイナリエディタマルチプラットフォームで利用できるようにしたいとなると、Qtというライブラリの選択がある。しかし、非商用で利用する場合はライセンスがGPLとなってしまう。できればGPL汚染は勘弁して欲しいところなのだが、とりあえずはスルー。GPL採用の利点といえば、AbiWordで検証された平衡木(赤黒木)実装のPieceTableを利用できるところ。他にもGPLを適用したプロジェクトを利用してもよい。逆にGPLで厄介なのは、プログラム本体だけでなく拡張用のプラグイン(DLL,動的モジュール)にまでGPLが汚染されること。拡張に重きをおいているバイナリエディタにおいて、プラグインにまでGPLの魔の手が伸びるのは勘弁願いたい。スクリプトによる拡張も考えているが、速度の面からネイティブコードを利用しておきたい。「速度速度って、そんなバカみたいにバイナリエディタに速度必要かよ」などと自問することも多々あるが、速度や設計についてはバイナリエディタ開発の存在意義みたいなもの、ようするに私のこだわりなので方針に変更はない。
 Qtが遅くて使いものにならないなら最初から除外しているが、何しろKDESkypeに採用されている実績がある。っていうか、自分の中では独自COMかMSのCOMをベースにC++クラスを拡張できるように考えていた。ちょっとそのあたりもまた今度考える必要がありそうだ。
 ちなみに今の開発状況は赤黒木の実装をしかけたところで、3週間ほど停滞中。別の作業を主にやってるものの、作業効率が悪い。そんなわけで今は気合い入れてる。
 時間があったら、Qtのパフォーマンス(GUIの快適さ、レスポンスの早さ)について調べてみたい。